北海道岩見沢市様では、地域住民の健康増進を目的とした「健康ポイント事業」を展開していましたが、紙媒体での管理や利用者層の高齢化などが課題となっていました。こうした課題を受け、テックファーストは事業のデジタル化を支援し、アプリによるポイント取得・管理を実現。若年層の参加促進や職員負担の軽減など、地域全体での健康づくりの推進につながっています。
概要
お客様
- 北海道岩見沢市様
お客様の課題や背景
- 国の「デジタル社会実現に向けた改革の基本方針」に基づき、地域DX推進の具体的な課題解決策を検討していた
- 健康ポイント事業は紙媒体で管理・運用しており、若年層への普及が進まず、利用者層が高齢者に偏っていた
- 団体登録した組織にのみスタンプを付与できる仕組みで運用しており、個人へのポイント付与ができなかった
- アナログな方法での運用により、担当職員の事務負担が大きかった
お客様の要望
- 健康ポイント事業のアプリ化による業務効率化と利用促進
- アプリ化を通じ、若年層の健康ポイント事業への参加を促したい
- 既存パッケージの流用ではなく、自治体の具体的ニーズに沿ったカスタマイズ開発を希望
- 個人の運動習慣者が増加する中で、アプリを通じて個人にもスタンプを付与できる仕組みを実現したい
テックファーストが提供した実現方法
- 市民が健康ポイントを取得・管理できるスマートフォンアプリと、岩見沢市職員が利用するWeb管理画面を開発・リリース
- 自治体の要望を丁寧にヒアリングし、ニーズに沿った機能を実装
- UI/UXはシンプルで直感的な操作性を重視し、幅広い年代層が使いやすいデザインを採用


効果
- 健康ポイントアプリ開発
- ポイント交換申請を完全デジタル化し、自治体窓口へ行かなくても申請が可能に
- スマートフォンのヘルスケアアプリと連携し、当日の歩数・距離・消費カロリー・歩数ポイントを自動表示
- 健康ポイントが取得できる地域イベントをアプリ内カレンダーで確認可能に
- 自治体側のWeb管理画面開発
- 健康に関するデータを取得し、住民のヘルスケア状況を可視化
- 地域イベント登録機能により、ポイント取得用QRコードの作成や履歴管理が可能に
- ユーザー本人確認を一覧画面から簡単に承認・不承認できる仕組みを実現
- 導入効果と評価
- 2025年10月時点で3,440人がアプリ登録
- 現役世代(中年・若年層)のユーザーが全体の約48%を占め、非高齢者層への普及も進展
- 導入後も継続的なサポートを実施し、自治体職員様より「仕様や操作に関する質問にも丁寧に対応してもらえた」とのポジティブな声をいただいた
課題
北海道岩見沢市様では、国が掲げる「デジタル社会実現に向けた改革の基本方針」を踏まえ、地域におけるDX推進の具体的な課題解決策を模索されていました。特に健康ポイント事業においては、紙媒体での管理・運用が続いており、若年層への普及が進まず、利用者が高齢者層に偏っている状況がありました。また、従来の仕組みでは団体登録した組織にのみスタンプを付与できる運用となっており、個人で運動習慣を持つ市民へのポイント付与に対応できていませんでした。さらに、アナログな手法での運用は、ポイント管理や集計など担当職員の事務負担が大きく、業務効率化が求められていました。
こうした課題を解決するため、岩見沢市様は健康ポイント事業のアプリ化を検討されていました。アプリ化を通じて若年層の参加を促進し、事業全体の活性化を図りたいという意向をお持ちでした。また、既存のパッケージソリューションを流用するのではなく、岩見沢市様の具体的なニーズや運用実態に沿ったカスタマイズ開発を希望されていました。特に、個人の運動習慣者が増加している現状を踏まえ、アプリを通じて個人にも直接スタンプを付与できる仕組みの実現が求められました。これにより、団体に所属していない市民も健康ポイント事業に参加しやすい環境を整え、業務効率化と利用促進の両立を目指されていました。
このような背景から、岩見沢市様よりテックファーストにご相談をいただき、課題解決に向けた支援を行うこととなりました。
解決
岩見沢市様の課題解決に向けて、テックファーストは市民が健康ポイントを取得・管理できるスマートフォンアプリと、岩見沢市職員が利用するWeb管理画面を開発・リリースしました。開発にあたっては、自治体のご要望を丁寧にヒアリングし、実際の運用ニーズに沿った機能を実装しました。また、UI/UXはシンプルで直感的な操作性を重視し、幅広い年代層が使いやすいデザインを採用することで、高齢者から若年層まで誰もが利用しやすいアプリを実現しました。
従来の運用では、市民は市内施設で申請書を提出し、紙のポイントカードを受け取る必要がありました。その後、健康促進活動への参加や健康診断の受診を通じてポイントを貯め、再び市内施設で紙ポイントカードを提出して商品券を受け取るという流れでした。
アプリ導入後は、市民がアプリから直接会員登録できるようになり、利便性が大幅に向上しました。アプリはスマートフォンやウェアラブル端末と連携し、日々の歩数を自動計測します。健康促進活動への参加や健康診断の受診に加え、歩数に応じてポイントを貯められるようになり、個人での健康活動も評価される仕組みが実現しました。ポイントの交換申請もアプリから行えるようになり、申請が受理されるとアプリに通知が届きます。商品券の受け取りは引き続き市内施設で行いますが、申請から受理までのプロセスがデジタル化したことで、市民の利便性向上と職員の事務負担軽減の両立を実現しました。

効果
岩見沢市様への健康ポイントアプリの導入により、市民の利便性向上と自治体業務の効率化の両面で大きな成果が得られました。
市民向けのスマートフォンアプリでは、ポイント交換申請が完全デジタル化され、自治体窓口へ足を運ばなくても申請が可能になりました。アプリはスマートフォンのヘルスケアアプリと連携し、当日の歩数・距離・消費カロリー・歩数ポイントを自動で表示する機能を実装しました。また、健康ポイントが取得できる地域イベント情報をアプリ内カレンダーで確認できるようになり、市民が積極的に健康活動に参加しやすい環境が整いました。
自治体職員向けのWeb管理画面では、健康に関するデータを取得し、住民のヘルスケア状況を可視化できるようになりました。地域イベント登録機能により、ポイント取得用QRコードの作成や履歴管理が可能になり、イベント運営の効率化を実現しました。さらに、ユーザー本人確認を一覧画面から簡単に承認・不承認できる仕組みを整備したことで、事務作業の負担が大幅に軽減されました。
導入後の効果として、2025年10月時点で3,440人がアプリに登録し、当初の課題であった若年層への普及も進展しました。現役世代(中年・若年層)のユーザーが全体の約48%を占めるなど、幅広い年代層への浸透が実現しています。また、導入後も継続的なサポートを実施しており、自治体職員様からは「仕様や操作に関する質問にも丁寧に対応してもらえた点が良かった 」などのポジティブな評価もいただいています。

北海道岩見沢市の健康ポイントアプリについて、弊社代表の林および岩見沢市職員様に、開発の背景やアプリに込めた想い、今後の展望についてお話を伺いました。
詳しくは以下の記事にてご紹介しています。
【note】紙で管理していた「健康ポイント」をアプリ化――北海道岩見沢市と共同で取り組む、行政のDX
また、今後は当社の健康ポイントアプリにおいて、さらなる機能拡張を予定しています。健康ポイントと地域通貨サービスを連携し、アプリから健康ポイントをデジタル地域通貨へ交換できる仕組みの実装を目指しています。これにより、地域での消費促進や経済循環の活性化にも寄与し、健康増進と地域経済の両面から市民生活を支えるサービスへと進化させてまいります。
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【テックファースト株式会社】
代表者名:林 龍太
本社所在地:東京都千代田区丸の内 三丁目4番1号 新国際ビル
北海道支社:北海道岩見沢市有明南1-29 新産業支援センター
お問い合わせ先:https://techfirst.co.jp/contact
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